2014年05月16日

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編


<味舌陶房さん>

今度は味舌(ました)陶房の味舌先生をご紹介します。

味舌先生って、実はスゴイ方なんです。なんといっても、「大阪府優秀技能者(なにわの名工)知事表彰」を受賞されている方で、吹田市役所のガラスケースの中にも、作品が飾られています。
 
でもですね…、そんなエライ方なんですが、実は、それを感じさせないほど、とっても気さくさなところが、魅力の先生なんです。

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編


ONE:
先生、いつもお世話になってま~す♪

味舌先生:
こちらこそ~♪

ONE:
先生には、ONE Japanベストセラーアイテムのひとつ、陶器の箸置きをつくっていただいています。

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編


味舌先生:
僕、もともとはお茶道具が主体なんだけど、箸置き、最初は一人でコツコツ作ってたんだけど、肩が凝って肩が凝って…マッサージ屋さんに行ったら、6,000円ぐらいかかってしまって(笑)。で、5~6年前から、陶芸教室のみなさんと一緒にしたら、楽しいし、いいな~と。

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ONE:
恒例なんですが、先生のここまでの経緯を、簡単に教えていただいていいですか?

味舌先生:
昭和45年に吹田高校を卒業、瀬戸の陶芸学校に行って昭和50年、萩焼の先生に弟子入り、昭和55年まで萩で修行していました。で、その後、吹田に帰ってきて、独立して始めたんですが…、本当は、最初は独立するつもりじゃなくて、違うところで勉強しようかな~って思ってたんです。備前焼も勉強しようか、信楽焼、瀬戸焼なんかもと思ったけど、どうもピンと来なくて…。そんな時、たまたま、以前おじさんが鉄工所やっていたここがあいていたので、自分で改装して掘立小屋みたいな感じで始めたんです。吹田はね、5世紀ぐらいには、千里古窯群ていって、須恵器の一大産地で、100ぐらいの窯跡が出てきているんですね。その後、時代は陶器に移ってしまったけど、そういう意味では、焼き物には縁がある地なんでね。

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ONE:
そうだったんですか~。

味舌先生:
最初は焼いたものの、どないしていいかわからずでね…(笑)いろいろ苦労もしたけど、少しずつなんとかなって…、で、今です。

ONE:
先生の、陶芸に対するお考えは?

味舌先生:
僕ね、楽しみたいんですよ、ずーっと楽しみたいという感じ。僕も、お客さんも。本来は、お茶席もみんなを楽しませるもので、今はお点前とか言ってるけど、本来は、みんなで集まってザックバランにお茶飲むもんだと。仕事が楽しくてね、朝おきたらワクワクするんですよ、今日何しようかと…。

ONE:
先生、いつもお顔が楽しそうですもんね(笑)。先生の作品の中には、洒落っ気のあるものも多いのは、そういうことからかもしれませんね。

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編
↑猫の足跡…わかります?これも立派な作品です。

ONE:
ところで先生、陶芸の魅力って、ズバリ、なんですか?

味舌先生:
粘土を相手にするんで、癒されるんですよね~。それに、僕は、動物占いで狼なんだそうで、だから、クルクル回るのが好きと書いてあったし(笑)。確かにね、洗濯機もいつまでも見てるな~と(笑)。あと、粘土の感触ですね。

ONE:
人間は、やっぱり自然に触れなくちゃいけないというのがあるんでしょうね。住んでいるところ、生まれたところの自然、やっぱり、Japanの自然に癒されるんでしょうね。


ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編

味舌先生:
そういう観点からすると…、日本の陶芸って、土にあわせてできているんですよ。京焼ってあるでしょ、あそこ粘土出ないから遠くから運んできてて、京焼が薄いのは、実は粘土の節約という狙いもあるやに…(笑)。備前焼も九谷焼も、その裏には…。焼き物はね、土にあわせて、それをいかに活かすかなんですよ。日本各地で、違う土が出てくる。その土にあわせて、一番いいようにもっていってあげるのが、陶芸なんです。

ONE:
やっぱり、陶芸は奥が深い。先生のところは、どんな土を使っているんですか?

味舌先生:
萩の土、自分のところでブレンドして調合しています。教室の方は、信楽の割れづらい土、摂津げんこう焼きは、京焼で使っている赤土。土の調合によっても、色合い、出来合いが変わるんですね。どんな焼き物にするか、土から考えておかないといけないんです。

ONE:
土と対話しながらやっていらっしゃるんですね…。
(このあと、実際に、窯に火を入れていただき、ろくろも回して実演していただくことに…)



ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編

味舌先生:
1200度まで徐々に温度を上げていって12時間焼きます。うちは、プロ用としては、どちらかというと小さい窯で、小回りが効くタイプ。備前焼だと、この10倍ぐらいの長さがあって、焼くのも年に1回ぐらい。

ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編
金庫?じゃないですよ(笑)


ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編


味舌先生:
作品づくりは、まず最初に土練り…空気が入ると、そこが膨張して傷になるので、空気をしぼりだすのが菊練り、
中の状態を均一にするのがおう練り。陶芸あかんようになったら、パン屋ができる?(笑)「土練り三年、ろくろ十年」て、よく言われますね。


↓こっちが菊練り
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ONEがゆく!陶芸家なにわの名工編


↓こっちが、おう練り
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味舌先生:
土を練ったら…次は、ろくろ。

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ONE:
先生、さすがあざやか~!先生がろくろを回しているところも見せていただけるとは思っていなかったです!今日は、本当にありがとうございました~!

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