2014年05月15日

ONEがゆく!世界一の靴下編

ONEがゆく!世界一の靴下編


<株式会社ナコーさん>

 今日は定休日を利用して、奈良県北葛城郡広陵町にある株式会社ナコーさんに、お邪魔しました。部長の西澤さんにお話を伺いました。

株式会社ナコーさん外観
ONEがゆく!世界一の靴下編



敷地内に大きな畑が!
ONEがゆく!世界一の靴下編



さつまいもの収穫時期になると、おいも掘りのイベントが開催され、地元のお子さんにプレゼントされるそうです!

ONE:    
こんにちはー!いつもお世話になっています!

西澤さん:  
奈良にようこそお越しくださいました!

ONE:    
早速ですが、なぜ広陵町は“靴下の町”と言われるのでしょうか?

西澤さん:  
広陵町は、靴下の生産量全国1位を誇ります。奈良県の北西部にあり、県の約9割の人口が集中する大和盆地の南西部に位置しています。
靴下産業は、この丘陵と田園という2つの地帯にはさまれた地域を中心にあります。百年あまり前に靴下作りが始まりました。

ONE:   
何で,広陵町で靴下作りが始まったのですか?

西澤さん:  
色んな説がありますが、広陵町で靴下作りが始まった背景には、木綿の機織りの歴史があり、大和地方では、木綿が盛 んに作られて、綿栽培、綿糸製糸、木綿織物は総称して、「大和木綿」と呼ばれ、全国に知られる特産品となったのです。

ONE:    
へぇ~!そうなんですね!

西澤さん:  
農業のかたわら靴下産業が盛んになっていったんです。広陵町は「靴下生産量全国一」の伝統ある産地として、現在に至っています。


ONEがゆく!世界一の靴下編


ONE:    
日本の靴下はよく「世界一」と言われますよね。私もその根拠を調べているんですけど、なかなか根拠といえる理由もな  い…。ですが、海外製の靴下をたくさん試したのですが、日本製とは全然履き心地が違いました。この履き心地の良さの実感が世界一と言われる根拠なんじゃないかなと思っています。

西澤さん:  
わぁ~!うれしいなぁ!でもそのように言って頂けることが、ぼく達、靴下作りに携わっている側として一番やりがいのある言葉です。


ONE:   
ナコーさんは、いつ創業されたのですか?

西澤さん:   
1983年に「ナコー繊維」の商号で靴下卸売業を始めました。

ONE:     
たくさんの賞を受賞されてますよね。

西澤さん:  
おかげさまで「日本レッグニット卸商協同組合連合会会長賞」や「奈良県靴下工業組合理事長賞」、「奈良県知事量」など頂いています。2009年には「なら・グッドデザインセレクト10」に選定されました。

ONE:     
すごいですね!ところで、広陵町には何社くらい靴下工場があるんですか?

西澤さん:   
現在は200社以上組合に加入しています。以前と比べて減っています。理由は、海外の移行です。

ONE:    
海外製の安い靴下にずいぶん苦労されたと聞いています。ナコーさんの他社との強みは何ですか?

西澤さん:   
いい商品を絶対に作る、最高の品質を提供することです。海外製の一部の商品は、目が粗く軽い。軽いということは、原料糸の使用を抑えて費用を安く抑えているんです。そういう作り方をした靴下は、足へのフィット感が甘く、履き心地の良い靴下とは言えません。我々が作る日本製は目が詰まる仕組みがしっかりできているし、よく伸びてよくフィットします。見た目もキレイです。生地がしっかりしています。目を見たらすぐに分かりますよ。

ONE:     
たしかに、ナコーさんの靴下は、履き心地に加えて丈夫だとお客様からよく言って頂けます。一度履かれた方が「すごくよかったわ~」と再度買いに来てくださることが多いです。

西澤さん:   
ありがとうございます。日本製の大きな特徴は、小さな気配り。履かれるお客様の気持ちになって、喜んで頂ける商品づくりに全力で取り組んでいます!海外製は指示通り、効率重視なので、完成品に大きく関わってきます。

ONE:     
例えば、海外製が日本製を真似するのに100パーセントできないと言われる所以は、その小さな気配りにあるんでしょうね!

西澤さん:  
ぼくもそうだと思います。ところで、せっかくなので、うちの会社の関連工場に見学に行きませんか?

ONE:    
えっ?この春物の靴下作りの繁忙期まっただ中なのに、いいんですか?

西澤さん:  
せっかくの機会なので、どうぞ!

ONE:    
わぁ~!ありがとうございます!



ONEがゆく!世界一の靴下編


通常はメディア取材も一切お断りの靴下製造工場で、撮影も本当はダメなところ、趣旨をご理解頂き、特別に許可を頂きました。

【靴下のできるまで】を、簡単にご紹介します。

商品が企画され、デザインが上がると、素材の糸・色などを試作して決定。柄によって、機械を選定し、針を調整して靴下を編みます。その後、靴下は産地内を行き来してできあがっていきます。

原糸→編み立て→抜き・返し→先縫い→傷見→仕上げ(セット)→検査・ペアリング→包装→検針→箱詰め→出荷となります。


こちらの工場では、110台もの機械が稼働していました!1台120~130万円するそうです。400万円する機械もあります。

原糸

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編み立て機

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編み立て機(五本指専用)

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先縫い(機械)

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靴下がどんどん出てきます。


先縫い(手作業)

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1足ずつ丁寧に手作業で縫われています。


仕上げ(セット)

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日本製の靴下の魅力は、何と言っても「丈夫さ」と「履き心地」!ちょっとした気遣いが、至るところで盛り込まれていました。履いてもらう人の気持ちになって作ることに全力をかけておられました。

ナコーの皆様、お忙しい中、本当にありがとうございました!

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Posted by 応根かおり at 16:35 │商品一覧